リフォームのポイント
外壁
長年住んでいる家だと、家の外観は見慣れてしまっていませんか?
いざリフォームしよう!と思うときって
家の内側からリフォームしがちです。
外壁や屋根は自然災害の影響で瓦がなくなったり、
雨漏れがあったり、塗装がはがれてしまったので
仕方なくリフォームを決意、
と言う方が多いのです。
外観をキレイに保つために、また断熱性を高めるために、
耐久性を保つために、一度家の外に出て考えてみましょう。
外壁や屋根のリフォームを検討する前に、何を使って塗装をするのか、まずは基礎知識をつけましょう。
水性塗料はニオイがほとんどなく、水で希釈しているため塗りやすいです。近年では技術革新が進み、機能も向上しています。油性塗料はニオイもあり値段が高めですが、雨水に強く耐久性に優れています。
1種類だけで使える1液タイプと、「主剤」と「硬化剤」の2つの材料に分かれた2液タイプがあります。1液型は手間がかからず安価ですが、2液型の方が耐久性に優れています。
真夏の強い紫外線や台風などの雨風にさらされる屋根は定期的な点検とリフォームが欠かせない場所。
正しいメンテナンスをすれば、家の寿命だけでなく、耐震性や断熱性もアップします。
屋根のリフォームには、主に「塗装」「葺き替え」「カバー工法」の3種類があります。
最も手軽でコストを抑えられるのが塗装です。塗装には、塗料のもつ防水機能の働きで雨水の進入を防ぐ役割があります。しかし経年劣化で、新築から10年ほどで防水機能がなくなるとされています。定期的に塗り替えを行うことで家の寿命を延ばすことができます。
一般的に築30年を過ぎた家は、葺き替えなどの本格的な屋根リフォームが必要となります。葺き替えとは、下地を含む古い屋根材をすべて撤去し、新しい屋根材に取り替えることです。工事も費用も大がかりになりますが、家の寿命が大幅に伸びます。また、最近の屋根材は性能が向上し、軽量化が進んでいるため、屋根が軽くなると建物の重心が低くなり、おのずと耐震性もアップします。
本格的な修繕で費用を抑えたい場合には、カバー工法という選択肢もあります。カバー工法とは、既存の屋根に新しい屋根材をかぶせるもの。耐震性が下がるリスクが心配されますが、軽量の金属屋根が主流となっているためその心配も少なくなりました。既存の屋根を撤去しないので屋根材の処分費が掛からず、工期が短いのも特長です。
屋根・外壁の塗り替えには足場を組んでから工事完了まで多くの工程があります。
最低でも1日1工程が必要です。
塗装の流れと工期を把握し、安心・納得のリフォームにつなげましょう。
さらに、塗装に適した標準施工条件が定められており雨の日や気温が低い日に強行作業すると作業効率が落ちるだけでなく、品質低下にもつながります。
標準施工条件 気温20℃/温度65% |
塗装深条件 気温5℃以下/湿度85%以上 |
安全・効率的な作業に足場は必要不可欠。ネット貼りや養生は必須です。
外壁や屋根に付着する汚れやカビ・苔などをきれいに洗い流します。
外壁のヒビ割れやシーリング処理を行います。
素材と塗料の密着をよくするための作業です。
外壁・屋根の塗装は3回塗りが基本。
下塗りと中塗りの中間層となり、塗り残しやムラを防止します。中塗り後はしっかりと乾燥を行います。
仕上がりを左右し、耐久年数を決定する大切な作業。
工程は外壁とほぼ同じ。棟部分の鉄部へのサビ止めの塗布や下地調整をしっかりと行います。
各々の素材に合わせて下地剤を使い分け、重ね塗りしていきます。
塗り残しや飛び散り、はみ出し等がないかよく確認し、念入りに最終チェック。足場を外し、清掃したら塗装リフォームの完成です!